チョコレート界の大御所、ジャン＝ポール・エヴァンのボンボン。パッケージに惹かれて購入。2種類のプラリネと7種類のビターチョコガナッシュという、シンプルというかストイックな構成。1.パッションパッションという名前だがパッションフルーツは入ってない、マダガスカル産ビターチョコガナッシ…… more ュ。最初苦めで、徐々にフルーティな酸味が出てくる、面白いチョコ。2.カライブシンプルなビターチョコレートガナッシュ。ちょっと燻した様なスモーキーな香りが鼻孔をくすぐった後、奥深いチョコの黒い後味を残しながらゆっくりと溶けていく。シンプルながらもエレガントな味わいに感嘆する。3.ブレジルブラジル産カカオのビターチョコガナッシュ。ガナッシュがちょっとしっとりしてる。そしてふわりと感じるコーヒーの様な香りが心地良い。4.クール　レ　ルージュフルールドゥセルとティムットペッパーを加えたアーモンドプラリネ。プラリネではあるものの、きめ細かく砕かれていてプラリネ独特のザリザリした食感は無い。だが、このプラリネから感じる旨みは特筆に値する。塩加減や香辛料の配合が絶妙なのか？薄めの味わいながらも、アーモンドの香ばしさが綺麗にメイクされ、とても美しい姿で訪れてきたかの様な・・・今まで食べてきたどのプラリネよりも美味しい気がする。程良い味と香りの余韻にいつまでも浸っていたくなる、そんなプラリネであった。5.トロワ　オランジュ若干柚子っぽい気もするオレンジ風味のビターチョコガナッシュ。チョコのビターな味わいを損なう事なく、オレンジの甘酸っぱさと、香りの中に潜むジューシーさを堪能出来る。6.クール　ノワール　ルージュ燻製塩を加えたアーモンドとヘーゼルナッツのプラリネ。ナッツが2種類に増えたからか、4番のクールレルージュよりかはプラリネっぽいザラザラした食感。燻製塩の香りはよく分からなかったけど、プラリネの香ばしさが良い。7.ティムットペルー産カカオにティムットペッパーを加えたガナッシュ。ちょっと酸味が強く、香辛料の香りがただよう。後味も香辛料の風味が薄く、長く残る感じ。8.ジェンム燻製の香りがする中国茶のガナッシュ。食べる前から漂うむせる程に強い燻製の香り。中国茶はあまり感じられず、とにかく燻した香りが後味として強烈に残る。9.ノワゼットヴェネズエラ産カカオのビターチョコガナッシュ。一口目はビターチョコにしてはまろやかな優しい口当たりだなと思ったけど、二口目は酸味を通り越してちょっと辛い様な味わいだった。不思議。今年初めてジャン＝ポール・エヴァンに手を出した訳だが、やはりショコラティエの頂点と言われるだけあって、どれも美味しい。産地別のカカオで作っただけのシンプルなボンボンなのに、何故か次の一粒に期待してしまう。香り、味わい、口溶け、後味・・・どれを取っても高水準。中でも4番のクールレルージュのプラリネは本当に味わい深くて今まで食べたプラリネの中でも1、2を争う美味しさだった。食べたのが賞味期限ギリギリだったので、次は新鮮なうちに食べたい。来年も彼の作品、買ってみようか・・・。 close

ジャンポールエヴァンのボワットゥショコラ ラブアイランド9個入り★3＋